はろー!けーけーです。
今回はスペシャル企画をお届けしますよ。
月間20万PVを誇る人気の書評ブログ「俺だってヒーローになりてえよ」。
その運営者である“ひろたつ”さんが、ここでしか読めないとんでもないオモシロ記事を寄稿して下さいました。
こちらからお願いしたテーマは「子育て」。
書評がメインの本家「俺だってヒーローになりてえよ」の中では、あまりお目にかかれないタイプのレア記事だと思います。
「はぁはぁ・・・ひろたつさんのレア記事が欲しい、じゅるる(よだれをすすりながら)」
そんな下心を持ってお願いしたので、案の定ひろたつさんを困らせてしまったみたいですが、こんなに面白い記事を頂けるのであれば、もっと困らせてみたい。
次は「電磁波」あたりをテーマにお願いしてみようかしら・・・
さあさあゴタクはこの辺にして、そろそろ始めましょう。
【特別寄稿】寝たい親と寝たくない子供の戦いは終わらない
どうも、皆さんはじめまして。
読書中毒ブロガーを名乗っております、ひろたつと申します。
自己紹介をさせてもらうと、普段は100人超の部下を抱える中間管理職。そして家では月間20万PVほどの書評を中心としたブログを運営している、いわゆる複業家です。
ちなみに運営しているブログはこちら→『俺だってヒーローになりてえよ』
寄稿依頼を受けました
さて、今回こちらのブログの管理人である けーけーさんより、寄稿のご依頼を受け、こうして記事をしたためている。
依頼された記事のテーマは「子育て」。
読書中毒ブロガーだって言っているのに子育てをテーマに押してくるあたり、けーけーさんの鬼っぷりを存分に見せつけられた気分である。
しかしながら私は確かに3人の子持ちであり、父親歴で言ったら7年ぐらいになるので、子育てに関する記事のひとつやふたつは、チョチョイのチョイである。チョチョイってどういう意味か知らんけど。
記事を書くにあたってアホなりに考えた。私にとって”子育て”とはなんぞや、と。
悩むこと数日。アホなりに答えを見つけることができたので報告しよう。
育児とは…
睡眠との戦い。
これである。
子供が生まれた瞬間から始まる戦い。それが睡眠との戦いだ。これこそが育児最大の関門だと思う。そしてこの世のパパさんママさんたち共通の悩みである。
そこでこの記事では、これまでの育児経験の中で、睡眠とどんな戦いを繰り広げてきたかについて書き記したいと思う。
一緒に共感するもよし、子供ができるとこんなツラい目に遭うのか…とウンザリするもよし。存分に楽しんでくれ。
そして少しでも笑ってくれたら、私が苦しんだ時間も浮かばれるというものである。
では行ってみよう。
育児における最大のストレス
まず断言しておくが、育児のストレスは、寝られるかどうかにかかっている。
人は睡眠を満足に取れないと、一瞬で人格が崩壊する。
誰にも優しくなれない。全員不幸になってほしい。目の前に寝てるやつなんていた日にはもう、無差別に叩き起こしたくなる。ほんと電車通勤じゃなくて良かったよ。椅子で寝てる奴ボコボコにしてたかもしれない。そしたら今頃こうやってブログ記事を書いていることもなかっただろう。檻の中で存分に寝ているはずだ。
とにかく育児において一番ツラいのは、寝たいときに寝られないこと。これに尽きる。相手は赤ちゃんだけど、拷問されてるようなもんだよね。冷静に考えると。
最初の関門、夜泣き
ベタな話だが、育児最初の試練はやはり夜泣きだろう。なにあれ?超理不尽。
フッカフカの布団に、洗いたての服、満たされたお腹、快適に調節された空気、無限に使える時間。なんの責任も存在しない。
どれだけ考えても、赤ちゃんのストレスになるものは何一つない。貴族よりも貴族扱い。
なのに奴らはお構いなしに泣く。死ぬんじゃないかってぐらい泣く。虐待されてるんじゃないかってぐらいに泣く。死力を尽くして泣く。しかも親が寝たい時間にこそ泣く。毎日泣く。ツラい。
泣き止ませるために1時間とか平気で抱っこさせる。こんなこと、どれだけブラックな会社の上司でもそんなことしない。「おい、お前俺のこと抱っこしろ」とか言わないでしょ。でも赤ちゃんは言う。いや、言うわけじゃないけど、泣くという武器で訴える。逆らえない。すごい強い。
眠くて不機嫌&泣く
夜泣きが終わった頃になると、また次なる睡眠の問題が発生する。
眠いのに寝ないという、まったく理解できない行動である。
夜泣きはしない。でも寝ない。ただただ寝ない。というか、寝たがらない。なぜなんだぜ?
正直意味がわからない。
眠いのであれば寝ればいいだけなのに、なぜ君たちは寝ないのだ。
だからこっちから「眠いんでしょ?」と問うと「眠くないもん!」と怒り出したりする。明らかに不機嫌だ。生理中の奥さんぐらい不機嫌だ。頼むから、まとめて寝てくれ。静かな時間を私にくれ。
いっそ私も夜泣きしたい。生理が来てほしい。そしたらきっとみんなが私に気を使ってくれるはずだから。
で、更に言うと、眠くなってうっとりしているから「このまま寝るかも」と期待して、寝室に連れていくと、なぜか目がキラキラしだしたりする。なにあれ?
たぶん、部屋が変わったことに、ステージ変化的な興奮を感じるのだろう。勘弁してくれ…。
夜更かし大好き期
眠くて不機嫌期を超えても、まだまだ寝たくない子供との戦いは続く。
夜更かし大好き。
これである。
翌朝起きるのが大変なの分かりきっているのに、全然寝ない。っていうか分かってないから寝ない。無限にテレビを見てる。テレビを消しても、寝室で遊び狂ってる。ひたすらに睡眠から遠ざかろうとする。それが子供。
きっとそもそもの価値観が大人とは違うのだ。
彼らは寝ることの必要性を人生の中で感じていない。むしろ睡眠をつまらない行為だと思っているフシがある。
だから眠気は敵。眠気に親でも殺されたんかってぐらい敵視してる。たしかに親は眠くて死にそうだよ。でもその眠気を仕向けているのは、あなたたちです。
人生勉強中です
このようになにかにつけて親の睡眠時間を妨害するのが子供なのである。
でもあいつらはまだ人生勉強中で、睡眠さえ上手くできないレベル。眠気とは付き合いたてのカップルである。
本当は好きなのに、ついつい眠気に冷たくしちゃったりとか、イチャイチャしたいけど、恥ずかしいから避けたりとかしちゃうのかもしれない。なんの話をしているのか分からない人は、そのまま分からなくて問題ないので、気にせず読み進めてほしい。書いている私もよく分かっていないから。
睡眠を避ける割には、ふとしたときに眠気に翻弄されて、出かけている最中にいきなり寝ちゃったりとかもある。両手に荷物を持っていたりなんか日には、絶望感のあまり大人なのに泣きそうになる。
もし街中で両手に荷物を持ったオッサンが泣いていたら、それはきっと私なので、ぜひとも助けてあげてほしい。違ったらごめん。
睡眠よりも楽しいこと
さていい加減皆さん私の愚痴にウンザリしてきた頃だと思うので、まとめていこう。まとめられるものなんか何もないけど。
睡眠と上手に子供が付き合えないのは、睡眠の重要性を理解していないからだと先程書いた。
それは「寝起きの辛さを想像できない」という意味でもあるし、「寝ないと将来的にリスクがあることを知らない」とかもある。
ただそれを知ったとしても子どもたちは、なかなか寝ないと私は思っている。
なぜなら、彼らの時間は、寝ることも惜しいぐらいの楽しいことで埋め尽くされているからだ。
そういえば、最近はめっきり少なくなったが、私も寝る時間を削ってまで貪るように本を読んだ経験が何度もある。睡眠欲を押しのけるぐらい面白いものというのは、確かにある。
すべては過ぎ去る時間の中
今のところ育児において、睡眠に関してはツラいことばかりだが、今のツラさばかりにフォーカスしてしまうとどうしても「なんでこんなツラいんだよ…」と理不尽さにやりきれない気持ちになってしまう。視界がツラさで埋め尽くされしまう。
だが、これも私の長い人生の中で見たら、ほんの一瞬である。
そうやって達観してみると、「これもいい思い出になる」と思えるたりするから、人間ってのは単純なもんだ。
子育てに限らないが、人を絶望に追い詰めるのは、いつだって視野や考えの狭さである。
見えているもの、考えていることだけにとらわれず、ちょっと遠くを眺めるように目線を上げて、ツラいと感じている自分を俯瞰してみる。
そうすると、全貌を把握できないほど巨大に感じていた荷物、その正確な大きさが見えてくる。
「意外とこんなもんか」と思えるかもしれないし
「けっこうでかいけど、抱えきれないほどじゃないな」とか
「キツイけど、終わりが見えてるから頑張れる」とか。
現実が何も変わってなくても、未知が既知になるだけで、人は安心できる。
なによりも、どれだけ辛かろうがこの経験はいつかは終わってしまうのだ。いくら懐かしがっても戻ってこないことである。
苦い青春時代の思い出だって、今から思えば懐かしく、少しだけあの頃に戻ってみたくなったりする。でもそれは叶わないのである。
であれば、私はこのツラい時間を、存分に苦しもう。そしてときにそんな自分を笑い飛ばしながら、後悔しないぐらい楽しみたいと思うのである。
それが私にできる数少ない、いつまでも寝ない子どもたちへの、ささやかな復讐である。
以上。
この記事を読んで、わずかでも私に興味を持たれた方は、こちらのブログまでお越しくださいませ。→『俺だってヒーローになりてえよ』
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