父親の子育てを楽しくしたい!けーけー(@comocci)です。
とつぜんですが、僕の趣味は「人口動態統計」を見ることです。
「人口動態統計」とは、日本の国の人口の増減に関する様々な事柄をまとめたデータのこと。
こないだ、そのうちの「年間出生数」のグラフを眺めていて、ふと気になったことがありました。










丙午(ひのえうま)とは?
「ひのえうま」とは、一言で言うと干支の一種です。そして、丙午(ひのえうま)にはある迷信があります。
江戸時代に生まれた丙午(ひのえうま)の迷信
丙午(ひのえうま)とは干支の一。第43番目に当たる。この年には火災が多く、また、この年生まれの女は夫を殺すという俗信がある。
(大辞林より)
この迷信は、江戸時代頃に人々の間に広まったと言われています。
恋人に会いたいがために大きな放火事件を起こした”お七さん”という人が、丙午の年に生まれたという話が元になり広まったそうです。
前回の丙午は1966年で出生数が激減
冒頭のグラフに戻ります。
昭和41年=1966年に生まれた子供の数が極端に少なかったのは、この迷信のせいだったんですね。
前後2年の平均とこの年を比較すると、生まれた子供の数は72%しかいなかった事になります。
次の丙午(ひのえうま)は2026年
丙午のサイクルは60年間隔でやってきます。
前回が1966年だったので、次に丙午がやって来るのは2026年、ということになりますね。






2026年、日本で生まれてくる子供の数はどうなってる?
国立社会保障・人口問題研究所が試算しているデータに基づくと、1年間に生まれて来る子供の数は、2026年には約84万人だと予測されています。
2017年に生まれた子供の数が94万人なので、かなり減りますね。
ちなみにこの予測は、いますでに存在している人口から算出できるので、精度の高いリアルな数字です。






丙午で子供を産む人は減るのか!?
さて60年前は前後の年に比べて72%までガクンと落ち込んだ丙午の出生数ですが、2026年の丙午でも同じ事が起きるのでしょうか?
想像の域を出ませんが、もし仮に同じ割合で減ってしまうと、単純計算で60万人しか生まれてこない…という事になってしまいます。



60年前ほどではないにしろ影響は出る?
もちろん60年前と比べると、時代も変わっていますし、古い迷信や慣習を気にしない人も増えています。
一方で現代はネットの時代であり、デマや間違った認識がすぐに拡散してしまうという負の側面もあります。
また、頭では迷信だと分かっていても、「念のため」「どうせなら避けよう」という心理も働きます。
さすがに60年前ほどでは無いにしても、全く影響が無い、とは考え難いのでは無いでしょうか?
出生数が急変するのは良くないと思う
ちなみに前回の丙午では「前後の年の出生数が多くなった」という現象も同時に起きました。
ただでさえ子供の数が少ないのに、仮に2026年だけ急激に子供の数が減って、前後の年が急増・・・となると混乱が起きるかもしれません。
- 産婦人科などの関連機関が混乱する?
- 出産や育児に関する産業が打撃を受ける?
- 保育園や学校のクラス編成に影響が出る?
できることなら、急激な出生数の乱高下は起きないで欲しいですね。
2026年の丙午に向けた対策
2026年にやってくる丙午に向けて、なるべく出生数の乱高下を起こさないために、何らかの対策が必要ではないかと思います。
「迷信」には根拠が無いことを理解する
迷信には根拠がありません。というか、根拠が無いから迷信なんですよね。
歴史の積み重ねの中で生まれてきた文化/風俗、という意味では興味深いですが、やはり迷信は迷信。
「丙午に生まれた女性は気が強くなる」とか「夫をダメにする」とかいう事はありません。









ここはしっかりと理解しておきたいものです。
そもそも丙午生まれの人に失礼だし!
奨励金出してもいいと思う
一方で親として、生まれてくる赤ちゃんが万が一でも不利に思われるような事は避けたい。と考える心理は十分理解できます。



「そこまでやるか?」という声もありそうですが、個人的には本気で啓蒙活動をすることが必要だと感じています。
じっさい前回(1966年)の丙午の際には、「ひのえうま追放運動」なるものを行なった自治体もあったそうです。
さいごに
ここまで読んで頂きありがとうございました。
少子化の流れに興味を持って、ネットで調べているうちに偶然知った「ひのえうま」という迷信。
迷信を広める事にもなりかねないので、記事にすることを少し迷いましたが、「あくまで迷信であり全く根拠が無い」という事を伝えるほうが大切だと考え、まとめてみました!



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